AI婚活に賛否両論。その仕組みとメリット&デメリットを詳しく解説!

「2021年、政府がAI婚活を推進!」というニュースをご覧になりましたか?

テレビのニュースでも賛成派VS反対派に意見が分かれて、著名人がコメントを出すなど盛り上がっていましたね。婚活中で「面白そうだからやってみたい!」という人もいれば、「AIが選んだ人と結婚させられるなんて信じられない!」という人もいます。AI婚活には、賛否両論いろいろあると思います。

このブログでは、今話題の“AI婚活”の仕組みとメリット&デメリットについて詳しく解説します。

AIって何?

AIとは、人工知能「Artificial Intelligence」の略です。辞書で調べてみたら「学習・推論・判断といった人間の知能のもつ機能を備えたコンピューターシステム」と書いてありました。(大辞林より抜粋)

AIを研究している専門家の間でも「AIとは」という定義が違うらしく、種類も様々に分かれているそうです。数年前に開発された少し古い技術も、最先端の新しい技術もあらゆる分野で活用されているから、身近なところ気がついていないようなところにもたくさんあります。携帯電話会社が開発した店頭で接客するロボットや、自動車の自動運転技術などもそうですね。

AI婚活の仕組み

今回の政府の発表は、2021年より地方自治体がAIを活用した婚活システムを導入する費用の3分の2を支援するというもの。行政の婚活支援にAIを活用して、婚姻数の増加と少子化対策としてさらに推進しようという方針でした。

今のところ全国15の自治体で、婚活支援にAIを導入しているそうです。これからは全国どの地域でも、行政サービスの中にAI婚活が取り入れられるかもしれません。

政府がAI婚活に一番期待したいことは、実際に結婚する人たちが増えることです。

埼玉県の事例からわかること

埼玉県が2018年から実施している事例をご紹介します。

さいたま市に拠点をおく”SAITAMA出会いサポートセンター”には、約4500人が利用者として登録しており、2018年10月に開設してから結婚したカップル69組のうち33組がAIによるマッチングシステムで紹介された人同士の結婚だったそうです。(2020年11月末現在)

どんな仕組み?実際の感想は?

さいたま市の婚活支援に導入されているAIは、約110問の価値観診断の結果と、希望条件や過去の交際や、成婚した人たちの事例を元に、相性の良い人を紹介する仕組みだそうです。

利用した人から、「自分の主観を排除して婚活できた」「大きく外れた人は紹介されないと思った」「話が合う」「相性の良い相手がわかるので効率がいい」「自分のタイプ以外の人を紹介された」という声もあります。

手作業による紹介との違い

結婚相談所の仲人は、会員一人一人から、希望する相手の条件や、結婚に対する価値観、家族観や人生観などをヒアリングし、個人の事情や要望をまとめた上で、相手を探して紹介します。これはほぼ手作業でやるために手間がかかり、サービスに導入していない相談所もあります。

また、個人の経験値や力量によって、紹介の精度に差ができてしまうこともあるため、人に代わってAIが行えば、高い精度で紹介する仕組みを安定して提供できるだろう、より結婚につながる出会いが可能になるだろうというのが、AI婚活のいいところでもあるのです。

ブライズデザインのAI婚活は2種類ある!

ブライズデザインでは、東京大学と共同研究したAIを婚活システムに導入しています。AIにもいろいろな種類がありますが、2種類のAIをお相手の紹介方法に加えています。

●AI looks(ルックス)
顔の好みの傾向は一人ひとり違うと思いますが、自分で一枚一枚プロフィール写真を見て好みのお相手を探すのでは時間がかかってしまいます。その時間と手間を省略するのを、AIが手助けします。

画像認識のAIを使い、顔の特徴をデータ化し、お互いに見た目が好みのタイプだったり興味がありそうなお相手を紹介する方法です。

●AI history(ヒストリー)
過去のお見合いデータや会員の活動履歴などをディープラーニングして、お相手を紹介する方法です。実際にお相手を検索したりお見合いが成立したりなど、活動すればするほど、AIの学習機能が働いて紹介の精度が上がるようになっています。

カウンセラー
カウンセラー
婚活サービスにすでに取り入れられているAIの中には、コンピューターの単純な処理だけで行えるマッチング機能を「AI婚活」と表現している婚活サービスもありますから、注意してくださいね。

AI婚活のメリット&デメリット

AI婚活を上手に活用するために

AI婚活のメリットは、自分が決めた条件の検索だけでは見つからない、相性の良いお相手を見つけられることです。自分が思い描いていた人とは違うタイプの異性に、気がつけるという新しい発見があります。

ちなみに、想像もしていなかったようなタイプの異性に出会って「こんな男性(女性)も魅力的だな~」って感じたことはありませんか?「◯◯な人がタイプ!」というのは頭で思い込んでいるだけで、実際に心が動かされる相手は別のタイプだったりして。

結婚相談所や婚活サービスなどで、お相手探しの軸がプロフィール写真や条件に偏ってしまったりすると、出会えるお相手の範囲が狭くなってしまいがち。でも、AIが分析した結果、自分ではみつけられなかったような人との可能性に気がついたら、ラッキーですよね!

そんなふうに、いつもの感覚や想像力をちょっと切り替えることができれば、AI婚活を効果的に使えるでしょう。新しい可能性を広げるきっかけにしてみてください。

AI婚活ではできないこと

最先端の技術、素晴らしい手法を駆使して選抜した相手だったとしても、私は「この人と結婚したいんだ」って、納得できないと結婚できませんよね。

人を好きになって愛する気持ちは、自分の心の中で育まれるものですからとても繊細な感覚です。AI婚活ではフォローできない部分です。

まとめ~AI婚活とは~

婚活とは「自分一人でお相手を探すだけでなく、様々な方法を活用して相性の良いお相手を探す。そして出会いを積み重ね、唯一の一人と縁をつなげる活動」のことですよね。

そして、AI婚活とは「会員の趣味や嗜好、活動履歴、顔の好みなど、あらゆるデータをAIが分析して、よりマッチング率の高いお相手を紹介する機能を活かした活動」のこと。AI婚活は、婚活の中の”様々なきっかけ”の一つに加わるだけ。結婚相手を決めていく流れは今までと同じです。

現在婚活中の人にとっては、今までとは違った紹介方法がひとつ増えるイメージだというと、わかりやすいでしょうか。残念ですが…AIが確実な結婚相手をみつけてくれるわけではありません。

機会は進化しても、人の本質は変わらない

実際に会った瞬間から、その人に関する様々な情報が感覚(嗅覚・聴覚・触覚・視覚)を通じて入ってきます。

たとえば、人柄の温かさ、柔らかい声のトーンや優しい話し方、心地よいにおい、気遣ってくれる気持ちや振る舞いなどの個人の特徴は、会ってみないとわかりません。

プロフィールの文字や写真だけでは、わからないことがたくさんあります。実際に会って初めてわかるところに、結婚相手を見極める大事な要素があります。

「仲人が薦める人だから」「親がみつけてくれた人だから」という理由で、結婚できるものじゃない。「AIが選んだ相手だから」も同じです。結婚相手は誰かが決めてくれるんじゃない、自分が決める。

「AIに結婚させられるの?!」って疑問に思っていた人も安心してください。便利なツールを使えるなら、自分のためにうまく活かせばいい。

どれだけ機械が進化したとしても、相手のことを好きになる気持ちや、恋愛&婚活の本質は変わりません。

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