-
子どもは欲しい?いらない?|結婚前にすり合わせたい“子どもに関する価値観”
2025.04.19
結婚を考えたとき、気になるのが「子ども」のことです。
「子どもは欲しい?」「何人くらい?」「育て方は?」──これはとても大切な話ですが、なかなか自分からは切り出しにくいものでもあります。
けれど、このテーマをあいまいにしたまま結婚してしまうと、「こんなはずじゃなかった…」というすれ違いが、後から大きな問題に発展してしまうことも。
子どもを持つかどうか、タイミングや人数、育て方や教育方針まで。
これらはふたりの未来に深く関わることなので、早い段階から少しずつ話し合って、相手の考えを聞いておくことが、安心できる結婚生活への第一歩になります。この記事では、結婚相談所の現場で実際にあった相談事例も交えながら、子どもに関する価値観のすり合わせ方や、話し合っておきたい5つの視点を分かりやすく紹介します。
目次
なぜ結婚前に“子ども”について話し合うべきなのか?
💡 関連記事:
子どもに関する価値観だけでなく、結婚前に確認すべき大切なテーマは他にもあります。
気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
👉 結婚前に確認すべき10のこと|価値観の違いで後悔しないために「子どもは授かりものだから、実際に子どもができてから話せばいい」と思っている人もいたり、「結婚の前に子どものことを話すなんて恥ずかしい」という人もいますが、この話題に触れないまま結婚することはお勧めできません。
結婚を決める前に、お互いの考え方を確認しておいたほうがいい話題と思います。
曖昧なまま結婚すると、後で大きなすれ違いに
子どもに対する考え方は、結婚後の仕事やお金、生活にも直結するテーマです。
結婚した後で、「相手は当然、子どもを望んでいると思っていた」「まさか子育てに消極的な人とは思わなかった」といった、さまざまなすれ違いが起こることも珍しくありません。
実際に、結婚相談所では子どもに関する考え方のズレが原因で破談になったり、結婚した後にズレがあることに気が付いた場合は、夫婦ケンカが絶えないカップルもいます。
子どもに関する話は、「早く話しすぎると重いかな…」とためらう声もありますが、本気で結婚を考えているからこそ、相手とちゃんと話しておきたいと思っている人もいます。
お見合いした相手と会って数回の段階で、結婚のイメージをすり合わせるテーマのひとつとして話し合っているカップルは、女性の方から切り出すケースが多いです。
結婚相手として、お互いの希望や不安を共有し合える関係になれるのか。子どもという繊細なテーマを通じて相手がどう向き合ってくれるのか、その姿勢を通して確認することにもなるわけです。
「産む・産まない」だけでなく、育て方の価値観も重要
子どもついて話すと「子どもがほしい?ほしくない?」「ほしいなら何人が理想?」くらいで話が終わってしまう人が多いです。しかし、子どもは生まれてからの方が大事です。「子どもをどう育てたいか」「家族のあり方をどう考えているか」といった考え方まで、話し合っておけるといいでしょう。
具体的に、子育てと仕事の両立をどう考えているのか、どこまで育児を分担するのか、教育にどれくらい力を入れたい・お金をかけたいのか——このような価値観の違いは、実際に子どもを持ってから表面化することが多いものです。
だからこそ、「育て方も含めて共有できる関係になれる相手なのか」まで見極めることが、安心して結婚生活をスタートさせるポイントになります。
話し合っておきたい「子どもに関する5つの視点」
あなたの考えを整理しておこう
「子どもは欲しいかどうか」だけでなく、育て方や家庭としての在り方までイメージを共有できると、価値観のすれ違いを未然に防ぎやすくなります。ここでは、結婚前に話しておきたい5つの視点について詳しくご紹介します。
子どもを持ちたいと思う気持ち・理由
「子どもが欲しい」「まだわからない」「持たない人生を選びたい」…このテーマは、人生観そのものに影響する価値観です。
大切なのは、「欲しい・欲しくない」だけでなく、その背景や理由を話し合うことです。
たとえば、「兄弟が多くて育児の大変さを知っているから一人っ子を希望」「家庭環境が複雑だったので、自分は子どもを持つことに不安がある」など、そこにはその人ならでは過去の経験や想いが詰まっています。
ふたりの考え方がたとえ違っていたとしても、なぜそう思うのかの理由を知ると、相手の人生の背景が見えてきます。お互いの理解がぐっと深まる機会になりますよ。
キャリアとの両立に対する考え方
子どもをもつとなると、妊娠出産で大きく変化せざるを得ないのは女性側です。「子育てしながら仕事も続けたい」「しばらくは子育てに専念してから復職したい」といった女性の希望があったとしても、今の職場環境や、世帯の収入、家族の協力体制など、あらゆることを関係づけて考えていかなくてはなりません。
特に共働きを前提に結婚するカップルが増えている今、「どちらかだけが仕事をセーブする前提」で家族の計画が進んでしまうと、後々不満や後悔につながることも。
キャリアと子育てをどう両立したいか。今の勤務先はどのような支援があるのか、その上でどんな準備ができるかなど、ふたりで一緒に考えておくことが安心材料になります。
育児に対する協力体制・家事との分担
夫婦ふたりで生活しているときはお互いの自由度が高くても、「子どもができたら自然と家事をやるようになる」とか、「子ども優先の生活に変わるはず」と思っていても、実際に何も変わらない、変えようとしない男性もいます。
子育ては想像以上、想定外のことばかりです。誰がいつ、どんな家事・育児を担うのか。仕事とのバランスや、体調不良時のフォロー体制など、今は細かく決められなかったとしても、ある程度は想定して共有し合っておくといいですよ。
そんな時に役立つのは、周りで子育てしている先輩や友人の話です。その話を聞いて、とてもおおげさに言っているように聞こえるかもしれませんが、リアルな経験談はとても参考になります。
育児は二人のプロジェクトという気持ちで、「手伝う」ではなく「一緒に担う」姿勢を確認しあっておきましょう。
教育に対する熱量や費用感
子どもの教育についての考え方は、かなり先の話でもあり、あまり話題になりづらいと思います。
「私立に入れたい」「中学受験させたい」「なるべく自然体で育てたい」など、希望がすでに明確である場合、必ずその背景には理由があるはずです。その理由や背景こそ、確認し合っておきたいポイント。
子どもに対する教育観の違いが、家計や生活スタイルにもかなり影響します。特に教育費にどれくらいかけるかという金銭感覚にもズレがあると、夫婦間で不満が生まれやすくなります。
「どんな子になるといいかなあ。どんな子に育ってほしい?」という問いから、教育観を話し合うのがおすすめです。
もし子どもができなかった場合の選択肢
話したくないテーマかもしれませんが、とても大事な話です。結婚してからなかなか妊娠できず、子どもをもつための不妊治療が視野に入ってくると「想定外だった」と混乱するカップルも少なくありません。
周りに不妊治療をしている人は少なく見えるかもしれませんが、30代前半から治療を始めているカップルもいますし、30歳の婚活女性は将来に備えて、不妊治療に協力する意思のある男性を結婚相手の条件としていました。
「不妊治療をする意思があるか」もしくは「養子を迎えるという選択肢はあるか」それとも「こどもをもたない二人だけの生活を考えることができるのか」など、まだ何も考えていなかった人は、真剣に結婚を考えているのであれば、今の自分はどう考えていくのかを整理しておいてくださいね。
今すぐ答えが出なくても構いません。子どもについては、実際の状況によって人生の選択肢がガラッと変わります。
いざというときに、相手と冷静に向き合えるようにしておくために、まずは自分の考えを持っておくこと。そして、話せる関係性を作っておくことが、何よりの備えになります。
✅ 話し合っておきたい“子ども”に関する視点
- 🔸 子どもを望んでいるかどうか(産む・産まない)
- 🔸 望んでいる場合、タイミングはいつ頃か(早く欲しい、数年後がいい など)
- 🔸 子どもの人数についての希望(1人・2人以上など)
- 🔸 育児や家事の分担についての考え方
- 🔸 教育方針や家庭で大切にしたいこと(しつけ・宗教・進学など)
- 🔸 子どもができなかった場合どうしたいと思うのか
価値観が違ったとき、どうすり合わせればいい?
「子どもが欲しい」「今はまだいらない」「育て方にこだわりがある」――そんなふうに、お互いの価値観が食い違うことは珍しくありません。大切なのは、違いがあること自体を問題とせず、どうやって歩み寄るかです。
すぐに答えを出さず、時間をかけて対話を
すれ違いがあったとき、焦って結論を出そうとすると、相手を追い詰めてしまうことがあります。
「今はこう思っているけれど、もっと考えてみたい」
「時間をかけて、お互いの気持ちを整理していこう」――そんなふうに、すぐに白黒つけず“考える時間”を共有する姿勢が、お互いにとって安心感を生みます。
急がず、じっくり話せる関係性が築けていれば、将来の選択肢も広がります。
互いの背景や理由に耳を傾ける姿勢がカギ
たとえば、「子どもはいらない」と言う相手が、過去の家庭環境で傷ついた経験を抱えていたとしたら?
または、「3人欲しい」と願う背景に、兄弟との強い絆や家庭への理想があるとしたら?
その気持ちは、ただの「希望」や「条件」ではなく、人生の経験から育まれた価値観かもしれません。
相手を否定せず、“なぜそう思うのか”を知ろうとする姿勢が、すれ違いを乗り越える鍵になります。
違いをゼロにするのではなく、互いの価値観を尊重しながら“ふたりの答え”を見つけていく――そのプロセスこそが、信頼を深めていく第一歩です。
💡 関連記事:
家事や育児の分担も、結婚生活での価値観のすれ違いが起きやすいポイントです。
👉 結婚したら家事はどう分担する?|役割分担の価値観、話し合ってますか?結婚相談所でもよくある“子ども”に関する相談とは
結婚相談所で婚活する方々から「子どもに関する考え方」についての相談は多く寄せられています。
特に「交際前にどこまで伝えるべき?」「プロフィールに書いていいの?」といった質問も多く、真剣に将来を考える方ほど自分なりの考え方が整理できているために、相手にどう伝えるかはとても慎重になります。
ここでは、よくある具体的な相談内容と、その対応の考え方をご紹介します。
相談のタイミングとプロフィール記載の工夫
結婚相談所では、婚活プロフィールに子どもに対するスタンスを掲載しておき、会う前の段階で、読んだらわかる状態にしておくこともできます。
たとえば、自己紹介文に織り込んで書いておく場合
- ✅ 「将来的に子どもが欲しいと考えています」
- ✅ 「子どもは望んでいませんが、パートナーと穏やかな暮らしを望んでいます」
といった丁寧な言葉づかいで、当たり障りのない表現をお勧めしています。
ちなみに、「子供は2人が理想です」「自分が3人兄弟なので、同じように兄弟をつくったあげたいです」とか、「子どもが苦手なので、子どものいない結婚生活をしたいと思っています」「子供を産むのは無理な年齢なので、妊娠出産は考えていません」という言葉は、たとえ本心で会ったとしても、リアルで強すぎる印象なので控えてた方がいいです。
こうした一文は、その人の正直な考えを表すものではありますが、相手からするとかなり重たい話ですから、すべてをプロフィールに書く必要はありません。
こうした考え方や希望がある場合は、ある程度の信頼関係が築けてから共有していくというスタンスをお勧めしています。
交際中に不安を感じたときの対応方法
交際が進む中で、「実は子どもを望んでいないことを知った」「教育に関する考え方が違った」といった考え方に、相手との間にずれが生じた場合は、交際をか白紙にする判断もひとつです。
しかし、どうしたらいいのか迷い悩む時は、カウンセラーに率直に相談してくださいね。繊細な話はカウンセラーに相談しづらいと思っているかもしれませんが、経験豊富なカウンセラーであればこうした相談もたくさん経験しています。
繊細な話だからこそ、カウンセラーから根ほり葉ほり聞くことはありませんが、どんな相談にもいつでも応えられる準備ができています。
ふたりの間に第三者が入ることで、直接は言いにくいことも、丁寧に確認や調整をすることだってできるのです。
また、カウンセラーを通して「お相手は今どのように考えているか」を聞くことも可能なので、一人で抱え込まずに“間に入ってもらう”という選択肢も検討してみてください。
話し合うときに意識したいポイント3つ
子どもに関する価値観は、非常にパーソナルで繊細なテーマです。
だからこそ、話し合いの際には「聞き方」や「伝え方」がとても大切になります。
🗝 話し合いのポイント
- ✅ ジャッジせず、まずは相手の気持ちを受け止める
「子どもを望んでいない=おかしい」と決めつけず、そう考える理由や背景に耳を傾けることが大切です。 - ✅ 自分の考えも正直に伝える
相手に合わせすぎたり、我慢するだけでは長続きしません。「自分はどう思っているか」も丁寧に伝えましょう。 - ✅ 将来的な変化も含めて柔軟に話す
「今はこう思っているけれど、状況が変われば気持ちも変わるかもしれない」といった余白を残すことで、話し合いの場がより安心できるものになります。
このテーマは1回の会話で結論を出す必要はありません。
「話し合える関係性があるかどうか」が、結婚生活の安心感に直結します。
💡 関連記事:
👉 子どもを望まない考えの人が、相談所で自分に合った相手と出会うには?
「子供いらない派の人が、結婚相談所で理想の相手とマッチングするコツとは?」もあわせてご覧ください。まとめ|子どもに関する価値観は“未来の設計図”
繊細なご相談にもお応えします
「子どもが欲しいかどうか」「いつ欲しいか」「育て方はどうするか」など、子どもに関する価値観は、結婚後の生活に深く関わるテーマです。
そしてこの価値観は、本人だけでなく、仕事やライフスタイル、家族との関係性、経済面など、複雑に絡み合って形成されていることも多いもの。
だからこそ、結婚を考えるタイミングで、あらためて「自分はどう考えているか」「相手はどんな思いを持っているか」を言葉にしてみることが大切です。
正解・不正解はありません。価値観の違いがあったとしても、理解しようとする姿勢があれば、ふたりにとっての“ちょうどいい未来”はきっと描けます。
➡️ 話し合っておきたいチェックポイント
- ✅ 子どもが欲しいかどうか(今の気持ち)
- ✅ 欲しいとすれば、何人・いつ頃を想定しているか
- ✅ 育児や家事の分担についてどう考えているか
- ✅ 教育方針や家庭で大切にしたいこと
- ✅ 不妊治療や養子縁組に対する考え方
- ✅ 気持ちが変わる可能性も含めて柔軟に向き合えるか
2人で話すのが第一歩
「まだ答えが出ていない」という状態でも大丈夫です。まずはふたりで話してみることからはじめてくださいね。これからも協力し合い支え合えるふたりなら、ちゃんと見えてくるものがありますよ。「子どもは欲しい?」が聞けなくてモヤモヤしていませんか?
結婚相談所ブライズデザインでは、プロフィール作成から価値観の伝え方まで、将来設計に関する不安や悩みに寄り添ってサポートします。
ひとりで悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
ブライズデザインは全ての女性の婚活の悩みにできるだけこたえます!入会しなくてもOK。自分にあった婚活スタイルを見つけるために、お気軽にご相談ください。
-