30代、40代の男性が”独身で実家暮らし”だと、女性は良いイメージをもちません。
最近は「いつまでも子ども部屋で暮らしているおじさん」を略して「こどおじ」とも言われてしまいますし、自立して暮らせる年代のいい大人が実家暮らしでは、男性だけでなく女性も婚活では不利な条件です。
だからと言って、一人暮らしを始めることは簡単なことではない人もいらっしゃるでしょう。
実家で暮らしているからこそのメリットもありますので、「自分が実家暮らしで不利にならないか心配」「相手が一人暮らしの経験がないので大丈夫なのか考えてしまう」という人に参考になるように、このブログでは実家暮らしはなぜ婚活に不利になるのか?実家暮らしでも婚活がうまくいく方法があるのか?を、まとめてお伝えします。
ぜひ最後までご覧くださいね。
目次
実際に実家暮らしをしている人はどれくらいいるの?
実際に独身で実家暮らしの人たちは、世の中にどれくらいいるのでしょうか。
平成27年の国勢調査によると、20〜40代独身男女の一人暮らしの割合は、男性で平均31%、女性で平均27%という結果だったそうです。
男女を合わせれば、およそ6割以上の独身男女が実家で家族と同居していることがわかります。
その数は年々増え続けているとも言われていますから、けっこう多いような印象を持ちませんか?
実家暮らしの独身男女が増えている理由
独身で実家暮らしの人達が増えている背景には、3つの大きな理由があります。
経済的な理由
まず一番の理由はお金にまつわる理由です。結婚適齢期の中心世代のみなさんにとって、働く環境はかなり厳しくなっていると思います。
物価は上がるけれど、お給料は上がらないし、貯金できない。仕事量に見合った満足できる収入が見込めない。たとえ同じ会社で働き続けたとしても、昇給は期待できない。などなど…
経済的な不安を抱えながら一人で暮らすより、実家で暮らし続けたほうが家賃もかからないし、今までと変わらずに、親が自然と身の回りの世話をしてくれるでしょう。そのほうが、親も子もお互いに安心だし楽ちんです。
また、実家を出て一人で暮らしたいと思っても、お金がかかることを考えたら、今の収入では不安で実家を出られない人、十分な貯金がないため自立したくてもできない人だって少なくないでしょう。
晩婚化の影響
以前は「家を出て独立したら一人前」「就職したら家を出るのが当たり前」と言われる時代もありましたが、今はそのような風潮がほぼ無くなりました。
結婚に対する考え方が柔軟になったこともありますが、「結婚は急がなくてもいい」「結婚せずにずっと独身のままでいい」と考える人も増えていますし、子供が30代40代の独身であれば、親世代も子どもの結婚にとやかく言う時期は過ぎていきます。
親にしても子にしても、実家を出てわざわざ一人で暮らす必要がなくなります。
子供のころと変わらない生活のまま、子供が実家を出ていかなくても、親も子もどちらもあまり違和感を感じなくなっています。
世帯あたりの子供の減少
一世帯あたりの子供の数が減り、親と子の干渉が深くなっているのも理由のひとつです。
子供が成長して大人になっても仲が良く、友達のような関係の親子が増えていますので、実家暮らしの居心地の良さは子供だけでありません。
頼りになる若い世代が同居していたほうが、親が高齢であればあるほど、親は安心ですし都合がいいのです。
子どもが結婚適齢期を超えても独身でいると、親は子供の結婚をあきらめます。時を同じくして考え始めるのが「自分に介護が必要になったら、子供に助けてもらえるだろう」という、独身で身軽な子供への期待です。
親が高齢になってくると、ますます実家暮らしからは抜け出せなくなってしまいます。
実家で暮らす独身男女が増えている背景には、いろいろな要因が含まれています。今後、ますます増えていくだろうと思います。
実家暮らしが婚活で不利になる理由とは
約6割の独身男女が実家暮らしで、世の中では多数派なのに、なぜ婚活には不利と言われてしまうのでしょうか。
実家暮らしのデメリット
独身で実家暮らしの人には、どうしても「親に甘えている」「生活力がない」「自立できていない」とうイメージがつきまといます。
もし、そのような相手と結婚すると仮定したら「家事や身の周りのことが自分でできない」「金銭感覚がずれている」「私より両親を大事にしそう」というような心配や不安を想像しがち。
家事の経験が少なく生活力が身につかない
実家で暮らし続けていると、子供のころと変わらずに、親が家事全般を担ってくれるようなご家庭が多いです。
そうなると、自分で家事をやる必要がありません。自分から積極的に家事をやろうとしなければ、自分では洗濯機も使えず炊飯器でお米を炊いたことがないなど、家事のやり方がわからないままになってしまいます。
一人暮らしと実家暮らしでは、掃除・洗濯・料理などの家事の経験が違います。結婚生活に必要な生活力が身につかないのも、ある意味では仕方がない日常生活です。
「実家暮らしでは家事をやったことがないんじゃないか」「まともな料理なんてできないだろう」という周りからの想像が、当たってしまうかもしれません。
自立できず親に甘えがち
家事だけでなくお金のことも、親が面倒を見てくれるような機会が自然と多くなりがちです。
給料から数万円程度の生活費を親に手渡している人もいますが、自分で自由に使えるお金の方が多いはずです。
そのため、経済的に自立しなくてもよくなり、お金の面でも親に甘えたまま、30代40代になってしまう人もいます。
子どもの頃と変わらない家族と、変わらない生活を送っていれば、いくつになっても家族の関係が大きく変わることはまずありません。
実生活で必要なことはもちろん、心理的な面でも子は親に依存しがちです。そんな毎日を続けている中、特別な問題を感じることがなければ、親から自立するタイミングを見失ってしまいます。
親が干渉してくる
いくつになっても、親からすれば子供は子供。前述のように、同じ屋根の下で親子の関係が変わらない生活を続けていると、どこに行くにも、何にお金を使うにも、子供の行動は親に筒抜けになります。
親としては今まで通りの暮らし方で、子供に干渉するつもりがなかったとしても、完全に干渉しない親子関係に変えるのは難しいでしょう。また、周りから見ても、親が干渉しているように見えてしまいます。
婚活しづらくなる
実家暮らしは、限られた空間での家族との共同生活です。自宅にいるときの自分の時間や行動が制限されてしまうこともあります。
交際する相手に電話できる時間が限定されてしまったり、普段とは違うお見合いやデート用の服装で出かけると親の目が気になったり、オシャレな新しい服は家洗濯に出しにくいなど、家族にばれないよう婚活している人もいます。
自由気ままな一人暮らしとは違い、親の目が気になって積極的に婚活できなくなってしまいます。
家族と離れた生活が想像できない
家族との仲が良くて家族と一緒に暮らすほうが楽な人や、家族に反発しながらも家族に依存している人など、家庭と家族の在り方は、結婚にも大きな影響を及ぼすことがあります。いずれの人にしても、家族と離れて暮らすのはかなり勇気がいることです。
家族と離れて暮らそうと思える、もしくは独立して生活するイメージを持てるかは、精神的な自立につながっています。
実家暮らしという守られた場所、居心地の良い世界から外に出て行こうとすれば、簡単には越えられない壁にぶつかります。
家族から離れることをイメージできないと、婚活をいくら頑張ってみても、いざとなると結婚そのものが不安になり、相手を決められない状態に陥ってしまうことになりかねません。
実家の居心地がいいのはとても幸せなこと。でもそれが原因で婚活がうまくいかず、結婚できない結果を招くことだってあるのです。
実家暮らしのメリット
理由はなんであれ、多くの人達が実家暮らしを選ぶのは、メリットもあるからです。では、どんなメリットがあるのかを見てみましょう。
金銭面の負担が減って貯蓄できる
ある程度のお金を生活費として実家に入れている人が多いとはいえ、一人暮らしで家賃や光熱費、生活費をすべて自分で賄う場合と比較すれば、金銭面での負担はかなり減ります。
浮いたお金をしっかり貯蓄に回せば、その分で結婚資金も貯まります。
婚活の悩みを相談できる人がそばにいる
家族の仲が良く、婚活していることを家族が知っているのなら、婚活の悩みをいつでも話せる相談できる相手がいるのが安心です。
婚活で迷ったり悩んだりしたときに話を聞いてもらったり、親や兄弟姉妹の立場で客観的なアドバイスをしてもらえたりすると、家族として心強いと思えるでしょう。
また、相談する中で交際相手のことを早い段階から家族に話してあると、交際が発展した時には、家族の理解が早く、交際から結婚への段取りなどがスムーズに進むことも期待できます。
孤独感を感じずに暮らせる
一人暮らしで婚活していると、周りの幸せそうな家族の姿を見たり、友人の幸せな報告を聞いたりした時に、どうしても孤独感や将来への不安を感じやすくなります。
しかし、実家暮らしで家族がそばに居て、いい関係を築けている場合は、一人暮らしにありがちな孤独や不安を感じにくくなり、精神的に安定した環境で暮らせるでしょう。
親を大切にしているように見える
実家暮らしというだけで、家族の仲がよく、親を大事にしている印象にもなります。
結婚してからも自分の家族を大切にしたいと思っている人ほど、相手の家族仲や、相手が家族を大切にする気持ちを持っているかどうかを重要なポイントして見極めようとします。
実家で暮らしていて、家族の仲が良いことがポイントとなり、好感度が上がった男性もいましたよ。
独身のうちに親孝行しやすい
これから結婚という選択肢を選ぶとすれば、親と一緒に暮らせる期間はごくわずかかもしれません。
そう思うと、一緒に暮らしていれば親の身の周りに何か心配な変化があったら、すぐに気づいてあげることもできるでしょう。いずれは自立して実家を出ていく前提だとすると、今だからこその親孝行ができる環境だと言えます。
実家暮らしでも婚活がうまくいくコツ
こうしたメリットがあるとはいえ、実家暮らしに悪いイメージを持っている相手に出会ってしまうこともあるでしょう。
ここからは婚活がうまくいくための準備です。実家暮らしでも婚活がうまくいくコツをお伝えしていきますね!
一人暮らしの落とし穴を知っておこう
一人暮らしを始めれば何も問題が無いのかというと、そうでもありません。
実家を出てもだらしない生活を送っているようでは、婚活はうまくいきません。 大切なのは、どんな環境で暮らしていても、自己管理できるかどうかです。
たとえばこちら。当てはまることが一つでもあると要注意です。
- 収入はあるのに支払いや貯金の管理ができない
- ポストに郵便物がたまりっぱなし
- 掃除や片付けができず生活環境が汚い
- 外食ばかりで不健康な食生活を続けている
- 借金がある
一人暮らしをしていても、このような状態では十分な生活力が身についているとは言えません。
実家の問題をクリアしておこう
今は実家暮らしだったとしても、がんばって婚活しているのであれば、いつかは実家を離れる日がやって来るでしょう。
婚活している今のうちから、自分の実家について相手の目線で客観的に考えておくことも大切です。
たとえば、こんな質問にはどう答えますか?
- 実家の住居費用は毎月いくらくらいかかってる?
- 実家のローン返済額や残りの期間は誰が支払うの?
- 親や兄弟が病気になったらどうする予定?
- 親が他界したあとの不動産はどうするの?
今住んでいる実家や、親の介護などを今後どのようにしていくのか。親や兄弟姉妹と本音で話し合ったことはありますか。家族間できちんと取り決めたことはあるでしょうか。
「親はまだ元気だから、そんな話は早すぎるし話したこともない。」という声をよく聞きます。親がどのように希望しているかを聞いたことがなく、何も準備していないご家庭の方が多いように思います。
しかし、婚活で出会う相手はあなたよりも真剣に、あなたの実家や両親のことを考え、どうしたいと思っているか、どのような予定があるのかを知りたいと思います。
結婚を考える相手と将来の話を擦り合わせする時には、必ずといっていいほど話題になります。
そんな話し合いの場面で、あなたがしっかりとした考えや方針を話せるかどうかで、相手からあなた自身への信頼や安心感は大きく変わります。
家族の考え方や将来の方針を、できるだけ具体的になるよう、先に整理しておくこともおすすめしたいと思います。
あなたの実家暮らしの理由を考えておく
さまざまな理由で実家暮らしを選んでいる人がいると思います。しかし、婚活では不利なイメージを持たれる可能性があることは理解しておいてくださいね。
出会った相手が、実家暮らしであることにあまり良いイメージを持っていないときのために、あなたがなぜ実家で暮らしているのか、今の状況を選んだ理由などを説明できるようにしておいてください。
実家暮らしを選ぶ理由は、こんな事が上げられると思います。
- 会社から実家が近くて通勤に便利だから
- 生活費を節約して結婚資金を貯めるため
- 今は寝るためだけに帰る感覚だから
- 近くの友人と会いやすくなるから
あなたの理由や状況について、相手が納得できれば、ただ甘えているだけじゃないことなどをわかってくれて、あなたへの理解が深まると思いますよ。
実家暮らしでも経験できることをやっておこう
実家暮らしは「親に甘えて何もしていないのではないか」というイメージが、どうしてもつきまといます。実際のところ、親に甘えている部分も少なからずあると思います。
婚活をがんばっているあなたなら、近い将来に実家を出て暮らしていく日が必ずやってきます。
いつ実家を出ても自立して暮らしていける準備のために、実家に居ながらにして自立した生活スタイルで暮らしてみることをお勧めします。
例えば、一人で暮らしているならほぼ自分でやらなければなりません。
- 買い物に行って材料から揃えて料理する
- 一定額の生活費で計画的に暮らす
- 計画的な貯金を続ける
- 生活に必要なものを自分のお金で購入する
- 家族に起こされずに自分で起床、規則正しく生活
- お風呂を掃除してお湯を沸かす
- トイレや洗面台など水回りを掃除する
- 自分の服や下着は自分で洗濯⇒たたむ⇒片付ける
実家で暮らしながらこれを全部やってる人は、ほぼいないと思います。
こういう暮らし方ができると、実家暮らしのメリットを活かしつつ、婚活で不利になることはなくなるはずです。
できることをひとつづつ増やしていけば、家事力や生活力がアップします。家族から自立して暮らす感覚がつかめるようになり、結婚後の新しい家族との生活にも違いが出てくると思いますよ。
まとめ
一度も家を出て暮らしたことがない人は、婚活をきっかけに、思い切って一人暮らしを経験してみるのもいいかもしれません。自立心や生活力がつくだけでなく、何にいくらかかるのかを知ることができ、現実的な金銭感覚が身につきます。
また、日常の家事がいかに大変だったのかを実感できるので、親への感謝の気持ちも湧いてくるでしょう。
とはいえ、今すぐに一人暮らしを始めるのか、結婚を契機に独立するのかは、婚活状況によって迷うところでしょう。あなたにとって、一番良いタイミングを見計らう必要があると思います。
結婚のスタート地点で大切なこと
結婚して新しいパートナーとの2人の生活になったときに、自分に何ができるのかを想像してみてください。パートナーと協力して家事を分担するとなったときに、何もできないようでは相手に負担がかかってしまいます。
家事をなんでも完璧にできるようになるのは難しいことですが、ある程度の経験と理解があって、自分たちで生活するイメージを持てていることが、結婚のスタート地点で大切です。
婚活している皆さんにとって「一緒に協力しあってい暮らしていける人に出会いたい」「お互いを支え合い、助け合える夫婦になりたい」という希望は誰もが共通していると思います。
あなた自身の願いを叶えるためにも、ネガティブな声に惑わされず、甘えすぎないで、自分の暮らし方を婚活中から整えてくださいね。
一人暮らしでも実家暮らしでも、相手から信頼され安心してもらえるあなたになればいいんです。
私たちは婚活を頑張っている皆さんを、いつも真面目に応援しています!