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結婚前にお金の話はタブーじゃない!金銭感覚のすり合わせで後悔しないために
2025.04.10
「この人と結婚するとしたら…金銭感覚を確認しておきたい。でも、お金の話ってどう切り出せばいいの?」
結婚を意識して交際する相手に対し、多くの人が感じるこの不安。お金のことって、とても大切なのに、なぜか話しづらいテーマですよね。
でも実は、金銭感覚の違いは離婚理由の上位に挙げられるほど、結婚後の大きなトラブルの元になることも。
「彼は無駄遣いしないタイプ?」「貯金してる?」「結婚後の生活費って、どうやって分担するの?」
—こんな疑問をモヤモヤ抱えたまま結婚してしまうと、後悔につながるかもしれません。だからこそ、お金の話は結婚前に“ちゃんと話していい”のです。
この記事では、結婚相談所のカウンセラーとして多くのカップルを見てきた立場から、結婚前に確認すべき金銭感覚のポイントや、お金の話を切り出すコツ、実際に話し合ってうまくいったカップルの例まで詳しくご紹介します。
「お金の話=ケチ」と思われたくないあなたも、この記事を読めば自信を持って話せるようになりますよ。
結婚前に確認すべき価値観は、お金のこと以外にもたくさんあります。
👉 結婚前に必ず確認すべき10のこと|価値観の違いで後悔しないためのチェックリスト目次
なぜ結婚前に金銭感覚をすり合わせるべきなのか?
「結婚相手は愛で選ぶ?それともお金?」なんて言われることがありますが、本音ではお金ってやっぱり大事です。
特に“お金の価値観”がどうあるかが、結婚する二人の将来に渡って大きな影響を与えるものですから、結婚前に金銭感覚の確認をしておくことをお勧めしています。ここではその理由をデータと実例を交えて解説していきます。
離婚理由に見る「お金の価値観の違い」
結婚生活がうまくいくかどうかは、日々の積み重ねの中にあります。その中でも、お金に対する考え方の違い「お金の価値観」は、気づかぬうちに関係を崩すきっかけになることが多いのです。
厚生労働省の統計によると、離婚の理由として多く挙げられているのは「性格の不一致」や「生活上の意見の相違」。その中には、実は“金銭感覚のズレ”が大きく関わっているケースも多数含まれます。
💡 金銭感覚の違いで、すれ違いやすい具体例
- 節約家の妻に対し、趣味や買い物に出費を惜しまない夫
- マイホーム購入に向けて貯金を重ねたい夫と、今を楽しみ優先で貯金ができない妻
- 子どもの教育費のために我慢できる妻と、車や趣味にお金を使うのをやめられない夫
一見すると「性格の違い」のように見えますが、実はこれらは金銭感覚という価値観のすれ違いが根本にあることが少なくありません。
お金の価値観は、育った環境や親の影響によって自然と形成される傾向があります。どちらかが正解で不正解というわけではなく、「お金についてどう考えているのか」をお互いに共有して理解し合っていくことが大切なのです。
結婚前に価値観のすり合わせができていれば、結婚後のすれ違いを避けられますから、金銭感覚を話し合っておくことは、幸せな結婚生活への“予防策”でもあるのです。
交際中には見えない“お金の顔”に注意
次に注意したいのが、交際中に見えにくい「お金に対する本音」です。
付き合っているときには気づきにくい金銭感覚の違いが、結婚後にトラブルを引き起こすことも珍しくありません。💡 交際中では見えにくい“お金の本性”の例
- 交際中は気前よくおごってくれていたが、貯金せずお金を全て使ってしまう
- 割り勘で堅実にお金を使っていると思ったのに、実は超倹約家で趣味の出費も否定的だった
- 人の前では節約して堅実そうなのに、ネット通販やギャンブルで激しく浪費
このように、表面的な印象と実際の金銭感覚にはギャップがあることも。だからこそ、結婚を意識し始めた段階で「お金の話」を避けずに、勇気を出して聞いてみることが大切です。
具体的には、次のような質問が参考になります。
💡 結婚前に確認したいお金の質問例
- 毎月どのくらい貯金するか決めてるの?
- 将来的に何に一番お金をかけたいと思っている?
- 家計の管理はどんなスタイルが理想だと思う?
“お金の顔”は、生活スタイルや価値観の核心そのものです。交際中から少しずつ確認していきましょう。
確認しておきたい7つのポイント
結婚を見据えたパートナーと、金銭感覚のすり合わせをしたいと思ったとき、どこから話せばいいか迷う人も多いでしょう。
ここでは、結婚前に確認しておくべき7つのテーマをご紹介します。お互いの価値観や実情を知るためにも、ひとつずつ丁寧に話してみてくださいね。
① お互いの収入・支出・貯金
まず基本として知っておきたいのが「毎月の収入と支出のバランス」と「貯金が有るかどうか」です。
2人の収入に大きな差がある場合や、一方は結婚を見据えて貯金をしてきたのに、もう一方の貯金ゼロでは、結婚の準備段階でも結婚後も、経済面で協力しあっていくことはできません。
📌 話し合っておきたい項目
- 収入はどのくらいあるのか(月収や手取り、給与以外に収入があるかなど)
- 毎月の固定支出(家賃やローン、保険など)
- 現在の貯金額と、貯め方の習慣について
細かく言いにくい話でも、結婚後に驚きや不安が出ないよう、オープンに共有することが大切です。
② 節約と浪費のライン
何を「贅沢」と感じ、何を「節約」と思うかは人によって異なります。
金銭感覚のズレが表れやすいのが、まさにこの「ライン」の違い。日常生活でストレスにならないよう、お互いの考えをすり合わせておきましょう。
📌 よくある価値観の違い
- 外食は週1回までと決めておきたい?それとも毎日外食でもいいくらい?
- コンビニでの買い物を「無駄遣い」と感じるか
- 安価なもので満足かブランド志向か、どちらを優先して買い物する?
どちらが良い悪いではなく、正解や不正解でもなく、「自分はこう思っている」というスタンスで伝えるのがコツです。
③ 家計の分担方法(生活費・家賃など)
「生活費はどちらがどれくらい負担するのか」は、事前に話しておかないと不満の原因になりがちです。
共働きでも収入差がある場合などは、話しづらくても早めに確認しておくべき項目です。
📌 話し合っておきたい家計項目
- 家賃や光熱費などの住居費をどう分担するか
- 食費や日用品費などはどちらがどう支払うか
- 将来の貯金は共同でためていく?それとも各自で考える?
この「家計ルール」は生活してみて変わることがあります。まずは今の収入などを元に、一通りの土台をつくっておきましょう。
④ クレジットカードやローンの有無
見えにくいけれど重要なのが、借入やローンの状況です。
返済する金額や期間などの計画があれば、あらかじめ把握しておかないと、後から知ってショックを受けるだけでなく、結婚生活を揺るがす大きなトラブルになりかねません。
📌 チェックしておきたいこと
- クレジットカードの枚数と利用状況(リボ払いなど)
- 奨学金やマイカーローン、住宅ローンが有るか無いか
- 返済中の借金やローン契約がどれだけのものなのか
結婚生活をスタートするうえで、「どんな負債があるのか」は確認しておくべきなので、借金やローンがある人の方から正直に話しましょう。
⑤ 趣味や交際費の考え方
どこまでが「趣味の範囲」なのか、どれくらいお金をかけたいのかは、意外と価値観が分かれるところです。
お金の使い道に対する優先順位が違うと、相手の支出が理解できずに不満がたまる原因にもなります。
📌 話し合っておきたいこと
- 趣味や推し活にどれくらい費用をかけたい?
- 月々の交際費(飲み会や友人との外出など)はかかるもの?
- 浪費と感じるラインはどの辺り?
- 子供ができたらこの出費をセーブする気はある?
「何にいくら使うのか」は、納得感があればOKというカップルも多いので、お互いの基準を共有しておきましょう。
⑥ ギャンブルや浪費グセの有無
ギャンブルや浪費の傾向は、結婚後の家計に大きな影響を与えるリスク要素です。
できれば交際中のうちに、「どんなお金の使い方をしているか」「不安な点はないか」を把握しておくことをおすすめします。
📌 チェックポイント
- パチンコ・競馬などギャンブルの習慣は?
- 浪費傾向や衝動買いの頻度は?
- 日頃からお金を使いすぎたと感じることがあるか?
話しづらいテーマですが、隠されたまま結婚してしまうと、信頼関係にヒビが入る可能性もあります。
⑦ 共有口座や管理スタイルの希望
結婚後の家計管理には、さまざまなスタイルがあります。
「財布は一つにするのか」「支出ごとに分担するのか」「毎月いくら出し合うか」など、管理の仕方も人それぞれ。しっかり話し合っておくことが大切です。
📌 検討しておきたい管理方法
- 共通の口座を作るか?
- お互いの収入をすべて共有するか?
- 支払いごとに分担するスタイルにするか?
「どのやり方が正解」ということではありませんが、お互いに納得できるルールを決めておくと、結婚後のトラブルを避けることができます。
結婚後のお金の管理方法はどうする?
結婚前に金銭感覚をすり合わせておくことが大切なのはもちろんですが、実際に結婚したあとは、「どうやって家計を管理していくか」という具体的な方法を決める必要があります。
収入や支出のバランス、性格の違い、ライフプランによっても、最適なスタイルはカップルごとに異なります。
ここでは、代表的な家計管理方法や、共有口座のメリット・デメリット、現実的なバランスの取り方まで、具体的に解説していきます。
代表的な家計管理スタイル3パターン
まずは多くの夫婦が採用している代表的な家計管理スタイルを見てみましょう。
📌 家計管理の3つの基本スタイル
- ① 共同管理型
収入をひとつの口座にまとめ、支出もそこから管理する。管理はどちらか一方が主導。 - ② 分担管理型
家賃・光熱費などは夫、食費・日用品などは妻など、役割分担して別々に支出する。 - ③ 個別管理+共通出費型
お互いに口座を持ち、毎月一定額を共通口座に入れて必要経費のみそこから出す。
どのスタイルが正解ということはなく、ライフスタイルや性格に合った方法を選ぶことが大切です。
共通口座のメリット・デメリット
「共有口座」を作る夫婦も増えていますが、当然ながらメリット・デメリットも存在します。
✅ 共有口座のメリット
- お金の流れが可視化され、管理がしやすくなる
- 家計への責任感が「二人ごと」として育ちやすい
- 貯金が増えるペースが見えやすく、目標も立てやすい
⚠️ デメリットとして注意したい点
- どちらがいくら出しているのか不公平に感じることがある
- 一方の浪費や無断使用に不満が出る場合も
- 貯金を取り崩すときの判断にズレが出ることも
ルールを決めずに始めてしまうと、のちのち「そんなつもりじゃなかった…」というすれ違いにつながることも。
必ず定期的に見直しながら、お互いにとってストレスの少ない仕組みを作ることが大切です。給与公開・口座分離のバランス
共通口座にしない場合でも、「収入の見える化」は信頼関係を築くうえで非常に重要です。
たとえば、
- 月収・ボーナスは共有するけど、支出は各自
- 基本は別財布だけど、大きな支出は相談してから
- 年に1回は家計の収支を一緒に見直す
というふうに、「共有」と「プライベート」のバランスを意識することが、長く良い関係を保つコツになります。
お金の話はデリケートですが、現実的で誠実なパートナーシップを築くためには避けて通れないテーマです。
結婚後の生活を一緒に築く相手だからこそ、しっかり向き合っていきたいですね。
お金の話を切り出すコツとタイミング
「お金の話はなんだか重い」「聞きづらいし、嫌な空気になったらどうしよう…」と思う人は多いはず。
でも、結婚という現実を見据えるなら、お金の価値観は避けて通れない大切なテーマです。
そこでこのセクションでは、お金の話をスムーズに、そして誠実に切り出すためのコツをご紹介します。
デリケートなテーマだからこそ、スムーズに伝える“タイミングと方法”を知っておきましょう。
タイミングは“真剣交際の初期”が理想
お金の話は、付き合い始めの軽いデート中などではなく、結婚を意識し始めた「真剣交際の初期」に持ち出すのがベストです。
この時期であれば、お互いに将来を見据えた会話ができる空気ができ始めているため、自然な流れで話題にしやすくなります。
逆に、プロポーズ後や結婚準備が本格化したタイミングで話すと、「今さら!?」「何か疑われてるの?」と、余計な不安や誤解を招く可能性もあります。
「相談」というスタンスが効果的
お金の話をするときに大事なのは、「聞きたい」よりも「相談したい」というスタンスで臨むこと。
たとえば、こんな風に切り出してみたらどうでしょうか。
相談結婚後の家計管理ってどう考えてる?すごく大事なことだから、じっくり話してみようか。てえって今後のライフプランを考えると、貯金ってどうしていけばいいんだろうって気になってて…一緒に考えてみたいって思ってるよ。男性さささこの前、同僚が「結婚前にお金の話をちゃんとした方がいい」って言ってて…気になってることないかな?というように、重くなりすぎず、自然な会話として入り込む工夫がポイントです。
「責める」のではなく「一緒に考える」という姿勢を大切にすることで、相手も安心して話しやすくなります。
トラブルを避ける伝え方の工夫
お金の話は、言い方ひとつで相手を不快にさせてしまうこともあります。
たとえば、「貯金いくらあるの?」と単刀直入に聞くよりも、「結婚資金とか、将来に向けたお金のことを考えておきたくて…」と、目的を添えて伝えることで、受け取り方がまったく変わります。
また、相手の価値観をジャッジするような口調は避け、あくまでも「お互いの考えをすり合わせたい」というニュートラルな姿勢を意識しましょう。
お金の話を通して信頼関係が深まるカップルも少なくありません。勇気を出して、丁寧に、前向きに対話を始めてみましょう。
すり合わせに成功したカップルの実例
金銭感覚が違っていても、それを理由に結婚をあきらめる必要はありません。
大切なのは「歩み寄れるかどうか」「お互いを理解しようとする姿勢があるか」です。
ここでは、実際に金銭感覚の違いを乗り越えて、結婚後もうまくやっているカップルの実例をご紹介します。
貯金ゼロでも話し合いで乗り越えたケース
Sさん(31歳女性・会社員)とKさん(33歳男性・介護士)のカップルは、交際中にKさんの貯金がほぼゼロだったことが発覚。
最初はショックだったSさんでしたが、「なぜ貯金ができなかったのか」「今後はどうしていくつもりなのか」を冷静に話し合うことで、将来への信頼を築いていきました。
現在は、2人で家計簿アプリを使いながら管理し、毎月定額を共通口座に積み立てています。
「ゼロを責めるより、“これからどうするか”を話し合えたことで、前向きになれました」
共有口座でストレスフリーな管理ができた夫婦
Tさん(35歳男性・システムエンジニア)とEさん(34歳女性・看護師)夫妻は、それぞれ収入も使い方も異なるタイプでしたが、「それぞれに月に◯万円を共通口座に入れる」というルールを設けて、新生活をスタートしました。
それぞれの収入を自分で自由に使える環境も残しながら、必要なお金を共有して一緒に管理していくことで、無理なく安心できるスタイルができあがったそうです。
「うちは“お財布は2つ、でも目的は1つ”って感じ。これがちょうどいいバランスですね」
すれ違いを恐れるのではなく、どう乗り越えていくかを考える。そして、お互いに納得できるバランスを見つけ出す。
それが、金銭感覚のすり合わせに成功するための秘訣のようです。
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まとめ|お金の価値観を話すことは、ふたりの未来を守る第一歩
大切なテーマだから避けずに向き合おう
結婚を考えるうえで「金銭感覚のすり合わせ」は、避けて通れない大切なテーマです。
でもそれは、決して“面倒な確認作業”ではありません。
「どう暮らしたいか」「どんな人生を歩みたいか」を、お互いに知るためのポジティブなコミュニケーションなのです。
収入や貯金、使い方の違いがあっても、「それをどう乗り越えられるか」を一緒に考えていけることが、理想のパートナーシップの形。
将来に対する不安を減らし、信頼と安心感のある関係を築くためにも、勇気を出して“お金の話”を始めてみてくださいね。
「金銭感覚が合う人って、どこにいるの?」と感じたら
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