結婚することが決まると、結婚準備の費用支出がどんどん増えていきます。
たとえば、婚約指輪に結婚指輪、新居の準備や引っ越し費用、結婚式に披露宴、新婚旅行など、全国平均の金額をそのまま合計しただけで約540万円かかるという試算があります。
日頃から貯金を心がけている人も多いと思いますが、いざ結婚が決まった時にお金がなくて困らないよう、婚活中から結婚資金を準備しておきたいですね。
今回のブログでは結婚費用と貯金に関して詳しく解説します。
早めに準備しておきたい結婚費用のこと、婚活中からぜひチェックしておきましょう。ぜひ最後までご覧くださいね♪
結婚資金の貯金に関する本音とは
皆さんが働き始めて初めてのお給料をもらったとき、「よし、貯金し始めよう!」と思いませんでしたか?
貯金するとしても、その目的や実際の貯金額は人によってさまざまです。毎月どれくらいの金額を貯金して、今までにどれだけ貯まっているかなど、同僚や友人は?周りの人たちはどうしてる?と思っても、なかなか聞きづらい話です。
結婚のために貯蓄している人はどれくらいいるの?
結婚ワタベウェディング株式会社が実施した「貯蓄の日に関するアンケート調査」の結果から、独身男女20代~40代・400人の本音を見てみましょう。
まずは結婚のために貯蓄しているかどうかの回答をみてみましょう。
Q. 結婚のために貯蓄していますか
男性 はい:44.5% いいえ:55.5%
女性 はい:31.5% いいえ:68.5%
その結果によると、男性は約44%、女性は約31%が、結婚を目的とした貯蓄をしていました。
ここで注意しておきたいのは、結婚のための貯蓄という設問だったので、貯金していても特に結婚を意識していなかったら「いいえ」と答えている可能性があります。となると、実際に貯蓄に励んでいる人は、この数字より多いかもしれません。
結婚資金として用意している実際の貯金額
実際にどれくらい貯めているか、結婚資金となる貯金額はどれくらいなのか。多い順はこのような結果でした。
Q.貯金額ランキング
第1位 0~49万円 39.8%
第2位 500万~ 23.3%
第3位 100~199万 12.8%
50~99万:9.5%
200~299万:7.5%
300~399万:5.0%
400~499万:2.35
貯金額が0~49万円が全体の半数に近い40%以上を占めていました。
次に多いのが約23%の500万円以上ためている人。100~199万円が約13%と少しだけ割合が多かったようです。
ちなみに、20代と40代では勤続年数が違うため、貯金を継続してきた期間の違いなどで年代別に傾向があるかもしれませんが、このアンケート結果には反映されていないようです。
とはいえ、今の段階で使える結婚資金として考えると、貯蓄額が50万なのか500万なのかでかなり印象は違います。40代でも貯金の少ない人もいますので、貯めている人はしっかり貯める習慣が身についているのでしょう。
結婚相手はどれくらいの貯金を持っているのが理想?
今度は結婚相手に持っていて欲しい貯金額がどれくらいなのかを見てみると、全体でも男女別でも「特になし」が最も高い回答だったようです。
Q. あなたが相手に求める貯金額は?
●男性⇒女性
第1位 特になし 54.5%
第2位 100~199万・200~299万 各10%
※ちなみに500万以上 5.5%
●女性⇒男性
第1位 特に無し 36%
第2位 500万以上 33%
第3位 200~229万 9%
さらに、結婚相手が500万以上の貯金をもっていたらいいなと期待する人、女性は約33%で男性の5.5%よりもかなり高い結果でした。
この結果からすると、女性の方が結婚相手に対して経済的な期待が高い傾向があります。男女の考え方の違いがありそうですね。
結婚にかかる平均費用と資金の準備
結婚が決まったら、今まで貯めてきたお金を結婚資金としながら、結婚の準備を進めていくわけです。
早いうちに、結婚にはどれくらいのお金がかかるのかを知っておくと安心だと思います。
結婚費用はどれだけかかる?
結婚したら何にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」を参考に、結婚に必要な費用の相場をまとめてみました。
1.婚約指輪と結婚指輪
婚約指輪は男性から女性に贈るもの。1つのダイヤモンドを中心として作られたデザインの平均価格は35万円程度といわれています。
また、結婚指輪は、夫婦でお揃いの2つを購入するものです。日常的に着けたままにすることを考えて、シンプルなデザインのものを選ぶ人が多いようです。女性の好みで小さなダイヤモンドを加えたデザインを選ぶこともあります。男性用と女性用の指輪をセットで購入すると、25万4000円程度が平均金額です。
指輪3つを合計した平均金額・・・50万4000円
2.新居の初期費用
賃貸マンションやアパートなどを契約する時には、敷金と礼金に仲介手数料などに加え、家賃2カ月分ほどを初期費用として支払います。
賃貸か購入か、戸建てかマンションかでも平均値はかなり変わりますが、いずれの場合も新居に引っ越すには何十万単位でまとまったお金で最初に支払うことが必要です。
新居の賃貸契約にかかる平均金額・・・38万円
3.家具家電などの購入代金
どちらか一方の住まいに引っ越して生活し始める場合は、初期費用も家具や家電代もかからない選択もあります。
しかし、ほとんどの人達が結婚を機に新居に引っ越し、家具や電化製品などを新たに買い揃えることになるでしょう。インテリアや家具が平均31万5000円、家電が平均37万8000円程度かかるようです。
家具家電を購入に必要な平均金額・・・69万3000円
4.結納金
結納金とは、結納を行う際に男性の家から女性の家へ贈られるお金です。
この慣習は地域によっても差がありますが、結納金の額としては1100万円が主流とも言われ、50万円、100万円、150万円と、キリのよい金額で贈っているケースが多いようです。
最近はご両家の親御様とご本人様が集まって食事をするなどの顔合わせだけで済ませることもよくあります。その場合は両家双方が納得して「結納金なし」としたり、結納金を婚約指輪や婚約記念品に代えることもあります。
ご家庭の状況によりますが、男性側の親御様が子供の結婚資金として結納金を用意していることも多いです。
結納金の全国平均金額・・・98万4000円
5.結婚式や披露宴
挙式と披露宴のどちらも行う場合、2020年の平均金額は362万円だったそうです。しかし、ここ数年は挙式や披露宴を行わなかったり、少人数だけで集まるなど小規模化しているため、最近の平均金額はかなり変動したようです。
披露宴をする場合は、飲食代が多くを占めているので、招待する人数に比例して金額は変わりますが、300万円くらいはかかるとみておくと良いかもしれません。
挙式と披露宴の平均金額・・・292万3000円
6.新婚旅行
この新婚旅行費用は、宿泊費を含んだ旅費のみの金額としています。滞在中にかかる飲食代やお土産代などは含んでいませんので、実際の旅行代金はもう少し多くみておく必要があるでしょう。
また、2020年の調査時は平均65万円だったことを考えると、コロナの影響で旅行を取りやめたり、旅行に行くとしても国内旅行や近場で済ませる人が増えただろうと想像できる金額まで減っています。
新婚旅行二人分の平均金額・・・29万9000円
これらの平均金額をそのまま全部足すと540万!?結婚は2人で協力しあって準備するものとはいえ、2人の貯金だけで結婚準備が十分にできるかどうか…こうして見てみると、ある程度の貯金を準備しておく必要がありますね。
貯金だけじゃ足りない時はどうする?
お金をかけたい優先順位を決めておく
何から何まで全部に全力でお金をかけると貯金は足りなくなってくるでしょう。結婚が決まったら、まずは2人で何にお金をかけて、何を優先し、どこを節約してもいいのかなど、よく話し合ってみてください。
そして、両家の家族から「挙式だけはしてほしい」「披露宴には親戚まで呼びたい」などの要望があれば、親御様の要望と2人の希望とを含めて相談し、優先順位をつけて決めることも必要です。
お金をかけずに新生活を優先して始める
コロナ禍をきっかけに家族だけで小さく挙式をしたり、写真だけのフォトウエディングで記念になる機会を残そうとするカップルも増えました。
ちなみに最近は、2割ほどのカップルが入籍しても結婚式をしないそうです。
式の優先度が高くないカップルは、新生活に必要な費用や旅行、家を買う資金など、少し先の未来のためにお金を残しておきたいと考えるようです。
リゾートウエディングで挙式と旅行を兼ねる
挙式と新婚旅行を兼ねてしまえば、お金も時間も節約できます。リゾートウエディングだと、招待する人数も厳選されるので、式そのものにかかる費用は少なくてすみます。
コロナ禍で海外旅行に行けなくなってから、国内のリゾート地での挙式プランが人気だそうです。2022年以降は世界的な影響で海外旅行の費用が値上げになると言われていますので、国内旅行がますます人気になるでしょう。
家族や親しい方のみでゆっくりできて、高齢のご家族にも参加しやすい移動距離になると、参列する方にも喜ばれるかもしれません。
貯金以外を頼るのもあり?!
自分の貯金だけでは足りないという人は、他に頼れる人がいるかどうかも考えてみましょう。
たとえば、親から援助してもらえたり、ご祝儀でまかなえる可能性もあります。
結婚式は一番高額な費用になりますので、中には結婚ローンを借りて挙式する人もいるようですが、結婚と同時に返済が始まることはよく検討して決めたいですね。
結婚資金を上手に貯める方法5つ
ここまで読んで、こんなにお金が必要なのかと驚いている方もいるかもしれませんが、早めに準備を始めれば安心できますよ。
一気に貯めることは難しいので、できることからコツコツと頑張りましょう!今からチャレンジできることをまとめてみました。
ライフプランシートを作成する
自分が何歳になったら結婚し、何歳で子どもをもちたいのか、いつ車や家を買いたいのかなどの人生設計をまとめてみたことはありますか?
ネットで「ライフプランシート」等で検索してみると参考になる記事や、無料でダウンロードできるシートがいくつもあります。 わかりやすいもの、自分で使いやすいものをぜひ探してみてください。
そういったシートを参考に、いつどんなタイミングで、どれくらいの金額が必要なのかを書き出してみましょう。
もちろん、明確に決められるわけではありませんが、自分のライフプランがどのように進んでいくだろうかと考えると、自分の人生全体を眺めることができますよ。
もし、機会があればファイナンシャルプランナーなどにも相談してみてはいかがですか?お金の専門家から具体的なアドバイスを聞かせてもらえると、参考になることがきっとあると思います。
貯蓄計画をたてる
ライフプランシートなどで必要になるだろう金額がわかれば、毎月いくらくらい貯める必要があるのかなどもわかると思います。
計画的な貯蓄を考え、毎月の給料や、ボーナスのタイミングでいくらずつ貯金するのかを決めておけるといいですね。
もちろん結婚となれば、結婚にかかる費用の支払いにはお相手の協力も必要ですが、まだ相手がいない方も、まずは自分のみの力でどこまで貯蓄できるものなのか計画して実践しておくと良いでしょう。
出費を把握し無駄遣いを減らそう
収入が変わらなくても使うお金を減らせば、その分残るお金は増えますから、貯金できる金額も多くなります。
まずは毎月の出費を洗い出すためにも、家計簿などで記録してみてください。これもネットで検索すると、無料で使えるものもありますし、今は簡単にアプリでもお金を管理する方法もあります。
今は独身で一人分の収支は簡単に把握できるかもしれませんが、結婚して家族が増えたときには、お金の管理をしっかりできると長い目で見ても安心ですよ。
現在の生活範囲でお金の収支を把握して、その中に無駄遣いがあれば削減するなど工夫する方法やコツを身につけましょう。
ポイ活できるクレジットカードを活用
支払うたびにポイントが貯まる機能がついているクレジットカードがありますよね。すでに使っている人、知らないうちにそういうカードを使っていた人もいると思います。
最近はポイ活といって、ポイント還元率が高いものを有効に使って買い物するのが賢い方法。日常使っているカードを確認して、ポイントがより多く貯まるものにすればお得です。
知らない間に貯まることもありますので、使っているカードを見直してみてもいいかもしれませんよ。お試しくださいね。
積立用の口座でコツコツ貯金
お金はあると使ってしまうものではないですか? 毎月貯金するのがめんどくさいとか、手間がかかって苦手と思う人は、給与が入ったら自動的に決めた金額を積立できる設定もあります。
銀行で行える場合もありますし、職場にもそういったシステムが用意されているかもしれません。 自動的に貯金できるし、手元のお金を最初から制限できるので結果的に節約にもなりますよね。
相手の貯金額を知りたいときはどうする?
相手の貯金額もやはり気になるところですし、知っておきたいと思いますよね!
結婚を前提としたお付き合いをして、いろいろなことが話せるようになった関係でも、お金の話題をどう切り出すか悩む人も多いと思います。
おさえておきたいポイント3つをご紹介します。
出会ったその日に話題にするのは控える
まずは話題にするタイミングですが、出会った初日にお金の話をするのは、やめておいたほうがいいですね。
早めに相手の金銭感覚を知りたいという思いがあったとしても、最初にお金の話をすると「人柄よりお金を重視する人なのかな」と思われてしまい、印象が悪くなります。
結婚をイメージできる関係になってから
お互いの人柄を知った後、結婚をイメージできるような関係に進んだら、結婚のすりあわせとして様々な話題を話す機会が出てきます。
その中のひとつとして、お金の話をするのが一番自然で、相手の抵抗なく聞いたり話したりできるでしょう。
男性から話題にすると誠実な印象になる
最初にどう切り出すかですね。お互いに触れにくい話題ですが、「結婚したら働き方をどうしたいのか」のようなライフスタイルの話題から入ると、自然な流れになるでしょう。
男性の方から話題にすれば、結婚への真剣な姿勢が伝わり「正直で誠実、信頼できる」という印象になりますので、本気で結婚を考える相手であれば、男性から話してみたらいかがでしょうか。
貯金額や年収だけじゃない!確認しておきたいポイント
年収が多いとか、たくさん貯金を持っているから安心かというと、決してそうでもありません。お金に対しての堅実さは、今現在の状況だけではわからないことがあります。
多額のお金を一瞬でなくすことは難しくありませんが、さらに貯めて増やすことは簡単ではありません。末永く続いていく関係を築く相手を長い目で見て考えることも必要です。
このポイントも参考にして、結婚相手はどんな人がいいのか考えてみてくださいね。
安定した職と必要なスキルがあるか
まず、相手の勤め先が安定した会社で職種なのかを考えると思いますが、今や大企業だから老後まで安心という時代は過ぎてしまいました。
今どれだけの年収があり、どんなスキルを持っているのかという現在だけでなく、これからが大事だと考えましょう。
相手本人が仕事をどのように考えているのか、前向きに働いているのかは、よく話してみないとわかりません。仮に転職することになっても働いていく意欲があるのか、何か問題に直面しても乗り越えていける力があるのかどうか。こういった視点でも考えたいですね。
借金があるか、ギャンブルを好むか
もし借金があることがわかったら、その理由や金額、返済する計画などが明確にわかるかどうか、必ず確認しておきましょう。
何かの必要に迫られてした借金なのか、カードローンなど不明瞭なものなのか、理由によって印象が変わりますが、さらにギャンブル好きとなると今後の生活が心配になりますよね。
そして、20代に多いのが奨学金の返済です。奨学金を借金と考えるかはいろいろな意見がありますが、相手と自分が同じ認識かどうかを確認しておいたほうがいいですよ。
借金だと考えていない人は相手に話さないまま過ぎてしまうこともあり、一緒に生活し始めた後で返済していることがわかると、トラブルに発展することがあります。
お金を使う優先順位
お金の価値観がどうあるかは、結婚においては一番大事です。トラブルの原因にもなることも。
お互いに全く一緒である必要はないのですが、あまりにも違いすぎる場合は、一緒に生活していくと、大きなストレスになるかもしれません。
相手がどんな金銭感覚を持っていて、自分とはどんなところが違うのか、お金を使う優先順位などを確認しておきましょう。
結婚後のお金の考え方
独身の時と結婚してからのお金の考え方、ほとんどの方が少し変わってくるはようです。
現在の考え方を確認するも大切ですが、今後どうしていきたいのか、今後の希望も共有しておきたいですね。
まずは結婚後に共働きするのかどうか、収入を誰がどのように管理するのか、家計は別財布なのか一緒の財布にするのかなどを話し合うことが最初に一歩です。
そして、お金に関することを一緒に相談して決めていくタイプなのか、独断で決めてしまうタイプなのかも確認しておきたいですね。
まとめ
さて、今回は貯金にまつわるテーマで解説していきましたが、結婚にはかなりお金がかかることもわかったと思います。
やはり計画的に考えることはもちろんですが、確実にお金を貯め始めるのと同時に、お金に関する情報をいつも気にかけておきましょう。
経済的な環境は、子供の時からの感覚が身についている人もいますし、自分で働いて収入を得るようになってから身についた考え方など、個人差がとてもあることです。
一番大切なのに、一番話しづらいのがお金の話ともいわれています。お金の考え方ひとつでトラブルになったり関係が壊れてしまうこともありますので、結婚する前に、お金については十分に話し合っておきましょう!
この記事も参考にしていただきながら、安心して結婚する日を迎えられるよう、準備なさってくださいね!あなたとあなたのパートナー、新しい家族のために♪
貯金がないから結婚できないと諦めてしまう人がいるかもしれませんが、結婚は2人で相談して進めていくことなので、協力しあえる人と出会えたらいいですね。